アドラー心理学

1月 2nd, 2016 @ 梶原 信次


◎人間誰しも客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味付けを施した主観的な世界に住んでいる。

◎過去の原因で物事を説明しようとすると動かしようのない決定論となってしまう。今の目的から考える。
「不安だから外に出られない」のではなく「外に出たくないから不安という感情を作り出している。

⇛自分の経験によって自らを決定するのではなく、経験に与える意味によって自らを決定する。
 過去や環境が不満なあなたをつくっているのではない。変える勇気を持てない状況である。
 例えば「応募しない」ことによって「応募さえすれば結果は出ていたのに」という言い訳を残している。
 「今の自分」を受け入れて、例え結果がどうであれば前に進む勇気を持たないと発展はない。

◎人は普遍的に「優越性の追求」(向上したいと願うこと、理想の状態を追求すること)を持っている。
 但し理想に到達していない自分に大使、まるで劣っているかのような感覚を抱く。これが劣等感。
 劣等感自体は悪者ではない。劣等感は努力や成長を促すきっかけとなるもの。
 しかし劣等コンプレックスと呼ばれる、自らの劣等感を言い訳に使い始めた状態は「見かけの因果律」を作り出し成長を止める。
 言い訳を作り、本来希望している状態に至ることを自ら遠ざける。
 劣等感を長く持ち続けることに我慢できる人間はほぼいない。劣等コンプレックスとなってしまう。

◎競争を否定
 他社との比較や競争は意味が無いだけでなく不健全。
 健全は劣等感とは他社との比較の中で生まれるのではなく「理想の自分」との比較から生まれるもの。
 また我々は同じではないけれど「対等」
 他人との競争は必ず、自分自身の純粋な成長を阻害する。

 議論で相手が罵倒してきた際、恐らく権力争いの観点から、気に食わないあなたを屈服させたいだけ
 絶対乗っかってはならない。ノーリアクションになること。
 他人との競争から真の優越性は得られない。

◎他者からの承認を求めることを否定

 他者からの承認を求め、他者からの評価を気にしすぎると、他人の人生を歩むことになる。
 本当の自分を捨てて、選択の自由を捨てて、他者が期待する誰かを演じ続けることになる。
 他者もまた「あなたの期待を満たすために生きている」のではない。

 他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないことは仕方がないと考える以外、自分の生き方を貫くことはできない。

◎課題の分離

 自分の課題と他人の課題を分離する。
 他者の課題には介入せず、自己の課題には誰一人介入させない。
 誰の課題かを見極める方法は「その選択によってもたらされる結末を引き受けるのは誰か?」ということ。

 子供の課題を放任するのではなく「子供が何をしているのhか知った上で、見守る」こと。
 そして本人の課題であることを伝え、もしも本人が勉強したいと思った時にはいつでも援助をする用意があることを伝えておく。

 他人の課題を抱え込んでしまうことは、自らの人生を重く苦しいものにしてしまう。
 
 自分の課題に関しては「自分の信じる最善の道を選び」
 その選択について他者がどのような評価を下すのか、それは他者の課題であって自分にはどうしようもできないので、放っておく。

◎共同体感覚

 他者を敵ではなく仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることを、共同体感覚という。
 自己への執着を、他者への感心に切り替えることが必要。
 「他者からどう見られているか?」ばかりを気にかける生き方こそ、自分にしか感心を持たない自己中心的なライフスタイル。
 「私の顔」は「私」しか気にしていない。「私」は世界の中心に君臨しているのではなく、人生の主人公ではあるが、あくまでも共同体の一員であり、全体の一部なのである。
 共同体への所属感は、ただそこにいるだけで得られるものではなく、共同体に対して自らが積極的にコミットすることによって得られる。

 あらゆる人と「横の関係」を築くこと。同じではないけれど、対等ということ。
 横の関係に基づく援助のことを「勇気づけ」と呼ぶ。
 人が課題を前に踏みとどまっているのは、その人に能力がないからではなく、課題に立ち向かう「勇気」がくじかれていることが問題。くじかれた勇気を取り戻すことが先決。

 仕事を手伝ってくれたパートナーに「ありがとう」と感謝し「嬉しい」と喜びを伝え「助かった」とお礼の言葉を伝える。
 人は感謝の言葉を聞いたとき、他人に貢献できたと実感する。
 自分には価値があると思えた時には、勇気を持てる。

◎他者と自己受容

 他者のことを「〜をしてくれるから価値がある」と行為のレベルではなく「居てくれるだけで感謝できる」という存在のレベルで見ていく。
 そこに存在していることそれ自体を喜び、感謝の言葉をかけていく。
 自己肯定ではなく自己受容。できないことを「できる」と暗示をかけるのではなく、できない自分がいればそれをありのままに受け入れ前に進むこと。
 欠点のない人間はいない。60点でも悲観する必要はない。受け入れ、100点に近づくにはどうすべきか?を考える。

 「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極める。
 変えることのできないものを受け入れる落ち着きと、変えることのできるものを変える勇気。
 大抵のことが能力が足りていないのではなく、勇気が足りていない。

 他者を信じるにあたっては一切の条件を付けない。
 深い他者信頼に踏み込む勇気があれば、深い感謝や喜びが増える。

◎他者貢献

 もっともわかりやすい他者貢献は仕事。
 社会に出て働くこと。あるいは家事。労働とは金銭を稼ぐ手段ではない。
 「私は誰かの役に立っている」と実感し、自らの存在価値を受け入れること。
 他者貢献とは目に見える貢献でなくても大丈夫。
 極論、他者貢献が出来続けていれば、全ての価値が保たれる。

◎今を生きること

 もしも人生が山頂にたどり着くための登山だったとしたら、人生の大半は途上であり、また途上で終わる人がほとんどとなる。
 線のように見える生は点の連続であり、人生とは連続する刹那である。
 計画的な人生など、それが必要か不必要か以前に不可能。
 過去がどうであるか、未来がどうなりそうか、目的地に到達しているか、など関係なく、現在の刹那をどう真剣に生きるか?刹那は前後と関係なく完結している。
 真剣であることと深刻であることを取り違えるな。
 過去や未来を見ることは、自らに免罪符を与えようとしているにすぎない。

 困難に見舞われた時ほど前を見て「これから何ができるのか?」を考えるべき。
 人生の意味は、自分自身が自分自身に与えるものである。
 つまり、世界とは他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ私によってしか変わり得ない。


他者の似たまとめ:http://www.slideshare.net/szzk/adler-37528882