パチンコ業界っておもしろい

4月 23rd, 2010 @ 梶原 信次


パチンコ業界っておもしろい

しごとをきっかけに、調べてみた。
15店舗以上のパチンコホールでバイトしてたころの
やたら金持ちだった大学生時代を思い出す。

そのときの将来の夢は、
「パチンコホールを設立する。」

ファッション イラスト

■パチンコ業界に関する考察

●市場全体の動き
レジャー白書 5000円

http://www.jpc-net.jp/leisure/

低貸玉営業店は09年末時点で6241店舗。前年の1049店舗から一挙6倍近く増えたことを報告している。

●同業他社の動き

KYORAKUモバイルホール が同社公式携帯サイト内にオープン。
パチンコ実機アプリを提供。

新コーナーではまた、メダルを集めて「ぱちんこ王」を目指す段位システムや、専用通貨“ゼブラー”を用いた景品応募メニューも用意された。

段位は出玉数に応じてプレイヤーに与えられ、はじめは「ぱちんこ初心者」からスタート。出玉が10,000発を超えると銀メダル、50,000発を超えると金メダルを手にできる。集めたメダルが増えれば増えるほど段位がアップするという仕組みで、最高位の「ぱちんこ王」にはさまざまな特典がつく。

『KYORAKUモバイルホール』で実施されるさまざまなイベントに参加すればお馴染みキャラ“アバター”(分身)をマイページに設定できるメニューも追加された。

●パチンコの経済学(書籍)より

パチンコは、国民の参加率は14.3%。年間平均約30回来店。
平均12万円超の費用。1回あたり4000円超。

パチンコは数字のトリック。数字で興味を持たせる。
また、法則崩しの意外性の演出に長けている。

セブン機(フィーバー機)により、技術性が下がり初心者層が増えた。

パチンコは4円、スロット20円が貸す際の上限。

お客が常時いく店は、3点ほどに限られる。地域4番目以下の店舗は経営が厳しい。

フィーバー機とCR機により、射幸性が高くなった。
パチンコ市場は、1980-95年で約6倍に
1991-96年で約2倍になった

パチンコ人口は、ピーク時の3150万人から半減以下の1400万人となった。
売上は、30兆から約22兆と減った。

1円パチンコにより、稼働率があがり、利益率が上がっている店が多い。
(新規、流動的な顧客が増えているとも思われる)

また、景品の等価交換の徹底の通達(警察から)が広がっている。

営業所数は減っているのに、設置台数は増えている。
店舗の大型化が進んでいる。

ギャンブル純損失(日本)の3分の2近くはパチンコ。
ギャンブルの純損失がGDPの1%を超える国は日本くらい。。

1円パチンコにより、ライトユーザーが戻ってくる。
ゲームセンターで楽しんでいるユーザー層などがターゲットだと思われる。

パチスロの貸メダルを低くし、一般景品としか交換させない、というような方法もある。
2004年7月、遊技機の規則改正が行われ、特にパチスロの射幸性の抑制が厳しくなった。
5号機が完全に普及した2007年からパチスロ離れが顕著になっている。

2006年5月から改正風俗営業適正化法が施行され、罰則も強化され、細部の指導が徹底された。
18歳未満の入場禁止、従業員名簿の整備、ハンドル固定の禁止、射幸性を煽るチラシ表現の規制、景品の実用品の品揃えなど。

レジャー白書によると、今後パチンコユーザーは減少する。
減少する大きな理由は、加齢効果。
一方、増加するのはビデオ鑑賞、音楽鑑賞、スポーツ観戦、パソコンなど。

パチンコユーザーの50歳代以上の比率は、35.6%と高い。
1945年前後生まれの人が多い。
この層を離さずに、いかに新しい若い顧客を捕まえるか?が課題。

アメリカのカジノと比較した場合の問題点
(1)工場から出荷された遊技機の性能にホール側が手を加えることは、犯罪行為。
(2)行き過ぎたリーチ演出とその繰り返しは、ギャンブル依存症の温床となる。
そのほか、カジノには技術介入性がなく、みなが公平な確率のもとで運を競うことができる。

技術介入とは

1.技能型=継続的な努力と経験に裏打ちされたスキル(釘読み、目押し、リプレイはずしなど)
2.記憶型=多くのリーチ目を記憶して大当たりを最小限のメダルで得ることができる、また設定の判別につながる可能性もある。時間のある若者に有利であり、攻略本などのニーズが生まれる。
3.犯罪型=ドツキや台ゆすりなど

女性客・年配客の増加の原因は、
・店舗がきれいになった
・従業員の接客の質があがった
・フィーバー機によって特別な経験や技能がなくても、誰もが公平に運をつかむことができるようになった。

パチンコ改革のカギは「誰にでも公平なルール」ではないか?

技術介入部分を残すと、若い人をのめりこませやすい。

ヘビーユーザーにとっては遊技機のデータ表示機はとても重要なデータ。

パチンコホールは上場できない、状態。
それは出玉の景品を換金する業界慣習の合法性があいまいなため、投資家保護を果たせないと判断されているから。

お客がつっこんだお金の総計が売上となる。
(例えば、大当たりで1万円分出たとしても、それが売上から引かれることはない)

遊技機メーカーは経常利益率が30%くらい
一方、ホール企業は経常利益率が1%くらい

ホール企業の遊技機購入費用は、粗利益額の20-40%を占める。これは総人件費を上回りかねない比率。

遊技機の入れ替え費用が高くついている理由は下記。

1)新装開店は、お客を呼びことのできる最大のイベント。
2)客のふところ具合を超えた射幸性の高い遊技機が多いため人気がすぐに下がり、入れ替えたばかりの台を撤去しなければならなくなる
3)タレントやゲームキャラクターの版権を用いた台が増え、開発費が高くなっており、液晶画面が大型化し、遊技機1代あたりの単価が上昇した

不買の申し合わせをしても、新しい台を先んじて導入すれば、有利な営業ができるので、守旧派や中小ホールは買ってしまう。

メーカーはホールに対して、抱き合わせ販売などもしている様。
遊技機の単価は、10年前の1.5倍の価格。

遊技機メーカーは守旧派であり、ほかの新規参入をおそれている。
そのほかホールにとっては、同族経営の問題、過小資本の問題、経理の不透明性、人材不足など問題が多い。コンプライアンスの意識は低く、目先の利益がどうしても優先されてしまう。

遊技台の技術内容をオープンにし、技術介入性を含めてわかりやすくする開示するべき。
遊技機は特許部品をたくさん使用している。これらの特許は日工組加盟メーカーが所有しており、新規参入メーカーが入りにくい構造を作っている。

刑法185条に、賭博をした人は50万円以下の罰金。ただし一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、大丈夫 というものがある。
パチンコはこの「一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるとき」に該当する。
だから「娯楽」という言葉にこだわる。

風俗営業者の禁止行為:第22条より抜粋
・当該営業に関し、客引きをすること
・18歳未満の者に客の接待をさせること
・18歳未満の者を営業所に客として立ち入らせること

遊技場経営者の禁止行為
・現金または有価証券を賞品として提供すること
・客に提供した賞品を買い取ること
・玉、メダルを営業所外に持ち出させること
・遊戯球を客のために保管したことを表示する書面を発行すること

3店方式
ホール、換金所、景品問屋により換金が成立していること
その問題点
・ホールからお客に渡った特殊景品が再び還流すること
・特殊景品自体に実質的な価値がないこと

換金合法化案
カジノ法案と密接に関係している。

竹内久美子氏によると、賭博を以下のように考えている。
権力者たる胴元階級と、賭けに負けるカモ階級に分けて遺伝子的に整理できる。
胴元階級の男は、知能が高い(悪知恵の持主)、言語能力に優れている。
カモ階級の男は、お人好し、論理に弱い、諦めが早く、何事にも潔い、瞬時に激昂する。
茂木健一氏によると、不確定な状況下で探索することには、喜びの感情が生じる。
このリスクを冒して探索する新地がギャンブルの根源的な要素ではないか。
単に利益ばかりでなく、意識していないところでDNAに組み込まれているようだ。

釘調整は違法行為だが、釘をたたくこと自体は違法とされない。
100分の1ミリ単位で調整する。

長時間プレイする場合、換金率が低いが出玉率のよいホールが得。
短時間で勝負する場合、換金率が高いが出玉率の低いホールが得。

貯玉再プレイ…
出玉をIC会員カードで貯玉し、次回プレイ時に引き出すシステム。
玉を買うより、割りがよくなるので、手数料を取る場合が多い。

スロット5号機では、設定が2段階、3段階のものもある。

パチンコのファンには低所得者層が多い。
マカオのカジノは70%が富裕層。

ラスベガスのカジノの収益源はスロットマシン。
カジノ部門の約60%を占めている。

パチンコ・パチスロ世代は、20-40代が多く、特に団塊ジュニアの1970年代生まれが多い。
・自己能力感の増幅
妄想に近い自己能力感を持つファンが多い。攻略法、オカルト打法などの根拠の薄い手法などでも、操っている満足感がある。特に勝っている場合は万能感を持つ。

・パソコン、携帯への執着
パソコン、携帯電話の所有率が高い。攻略情報や出玉情報をよくチェックしている。
データに興味を持ち、データに基づいた持論を展開する。

・コミュニケーションが苦手
独自の世界を構築できるため、人間関係能力が低い人も多い。
カジノにおけるテーブルゲームとの大きな違いがこの点。

時間の自由がある割に収入が少ない。
女性の喫煙率は平均の2.5倍。

ギャンブルに限らず何かにハマってしまう人は、脳内にβエンドルフィンやドーパミンが多量に出る。安堵感、鎮静感、快感をもたらす神経伝達物質。
その快感によって記憶強化機能がある。

ゲーミング機器検定を、第3者機関に委託することにより、警察庁から切り離した方がよいのではないか。

将来的には、ギャンブル性に加え、人間の五感に訴える、高度な体感技術が付与されるべき。振動や触感、匂いなど。半個室とか。
学習機能やコミュニケーション機能を設ける、という方向性もある。

●広告宣伝規制違反

①入賞を容易にした遊技機の設置をうかがわせる表示
②大当たり確立の設定変更が可能な遊技機について設定状況等を示す表示
③賞品買取り行為への関与をうかがわせる表示
④遊技客が獲得した玉・メダルの数を示し、これに付随して景品買取所における買取価格等を直接的または間接的に示す表示
⑤著しく多くの玉・メダルの獲得が容易であることを示す表示