おばあ

5月 21st, 2008 @ 梶原 信次

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おばあばぁ



病院も、ネタの宝庫である。



電車に負けず劣らず。



午前中のファミレスとは、よきライバル関係だ。







今日おれは、骨折が完全に治っているかどうか

確認するために病院に行った。





なんか、やたら人気の病院らしく

早朝の9時から20人以上の長蛇の列。



「これは、かなり待たなあかんなぁ。」

と思った。

予想通り、2時間くらい待った。





おれの横には、

おばあちゃんが座っていた。



白髪で、かなりちっちゃいおばちゃん。





何か、いっしょうけんめい本を読んでいる。





チラっと見た。





「アルツハイマーを予防する方法」



って書いてあった。

ページのタイトルに。





「あかん、ちょい切ない」

と思った。





それから30分ほどたって、おれは診察に呼ばれた。





診察が終わって、おれが席に戻ると

おばあちゃんは大分読書を進めていた。





おばあちゃんは、不意に本を落とした。







おれはかわいそうに思い、すぐに拾って

本を渡してあげた。



おばあちゃんは俺に礼を言った。







それからまた本を読み始めた。





おれはページをチラ見した。





大分進んでいたはずなのにまた、

「アルツハイマーを予防する方法」

から読み始めていた。











あかん、、





もうすでに

アルツハイマーを予防できてへん。。





読んだこと、もう忘れてんねんから。。













ちなみに、前回は



看護婦さんがだれの名前を呼んでも、



毎回、





返事をする

おばあちゃんもいた。







「高木さん」 「はいっ」

「山中さん」 「はいっ」

「マツダさん」「はいっ」





実際は、何さんだったんだろう。