電車内の恐怖(2)

7月 1st, 2005 @ 梶原 信次

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前回に続く第2弾。

電車内の恐怖。山手線。
新宿から乗ったとき、
オレらの正面(対面)に座っていたロン毛。

何日も洗髪していないこと、明白なロン毛。

固定的な居住地を持っていないこと、明白なロン毛。



だから、荷物はとても多い。
『とっても大きな旅行バッグ』が、
パンパンに膨れ上がっている。

ふと彼の大量な荷物が、

電車の傾きにより、
『とっても大きな旅行バッグ』
から溢れ出しそうになった。



大事に集めたのであろう、衣料品の、
多少砂黒い小山が、崩れそうになったのだ。

彼は少々慌てながら、

『とっても大きな旅行バッグ』の
ジッパーを締めた。

「チャーーーッ」っと勢いよく。


しかし、

チャックは空しく音をたてただけで、
金具同士を組み合わせるリーダーシップなど
持ちあわせていなかったのだ。

うん、潰れていた。チャック。


そう、荷物はそのまま、
何事もなかったかのように、周囲に散乱した。


特に、誰も盗む気配はなかった。。