かわいい年功序列

6月 26th, 2005 @ 梶原 信次

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電車内、ファミレス内、病院内、

は、おもしろい。



もし、テレビの芸人のギャグや

クラスで一番おもしろい奴のギャグでも

笑えない日は、

是非、さっそうと授業を抜け出し、

電車内へ駆け込み乗車をしてほしい。



もしくは盗んだバイクで走り出してほしい。尾崎。





最近、うちの社員とそんな話になった。



この説は、

大阪だけでなく、全国共通なのである。

ってか一般常識である。

今日はPRIDEの日である。







オレはあの日、

久しぶりに関西へ帰省していた。



京阪電車という電車に乗り、

大阪淀屋橋から枚方市へ向かっていた。



オレは運良く、座席にすわることができた。



オレの正面の座席には、人のよさそうなお爺が座っていた。

気持ち、腹話術の人形のようだが、カワイイ系なお爺である。



緩やかな春の日差しが心地よく、

そのせいか、

おじいちゃんは気持ちよさそうに、うたた寝をしていた。



まさか、永遠の・・・?



と何度か周囲を心配させてしまうくらい、

おじいちゃんをうたた寝させる、

そんな穏やかな夕刻だった。





枚方市駅まで後10分程度。

そろそろ寝屋川市駅か。





電車が少々強めのブレーキを踏んだ。

オレは眠たかったし、

あまり気にはならなかった。





が、

油断していたオレが悪かったのだ。



そこには、



既に、







「笑いの神」が君臨していたのだ。







オレがうっすら眼を開けた瞬間、



おじいちゃんが、



年功序列で言うと、

先頭軍団を小走りでリードする役のおじいちゃんが、





ブレーキの勢いで

座席から

「ぴょんっ」

と落ちてしまい、



座席の前に(=車両の床に)

礼儀正しく、

正座をしてしまっているではないかっ!!!



しかも落ちた弾みで、

ちょっとだけ、スーーーッと

オレの方に、すべり寄ってきたではないかっ!!





さらに、、、

落ちた拍子に眼を覚ましてしまったのか、、



ちょっと潤んだ瞳で

オレを見つめている・・・。



年功序列の先頭集団だったくせに、

いつの間にか最後尾の赤ん坊役を会得し、

そして

オレとバッチリ眼を

合わせてきているのだ。。





普通ならば

その潤んだ眼は、

確実にオレに好意を持っている眼だ。



オレのことが好きなのか??







それとも、何かの真似なのか?







すべった時に、ツッコミを待つ三村の真似なのか?

それとも、エサがなくなった時のリスの真似なのか?

それとも、オレのことをママだと思い込んでしまったのか。。。





座席から、手前の床に落ちてしまったせいで、

オレとおじいちゃんの距離は、確実に縮まっていた。



物理的にも、多分、精神的にも。





おじいちゃんは、

10秒ほどオレを見つめ正座を続けた後、

ゆっくりと立ち上がり

座席へすわり直した。



そこにはもう、さっきの10秒の面影はみじんもなく、

ただの「いっこく堂」似の人形がすわっているだけだった。



と見せかけたおじいちゃんがすわっているだけだった。



その時、初めて気が付いたが、

隣におばあちゃんも座っていた。

おじいちゃんより更にカワイイつぶらな瞳をしていた。



そう

デート中だったのだ。





でも、





おばあちゃん、

君が突っこまんと、

誰があのギャグに突っこめんねん。





頼むわ。